2008年12月8日月曜日

李元総統が野イチゴ学生運動を支持


台湾の声からの転載です。
【ニュース】李元総統が野イチゴ学生運動を支持        


「台湾の声」李元総統が野イチゴ学生運動を支持、台湾各地で1207デモを開催12.08 馬英九政権が中国の陳雲林・海峡両岸関係協会会長の来台に抗議するデモ参加者に対して暴力をふるったことなどに抗議して、①馬総統と劉行政院長の公式謝罪、②王卓均警政署長、蔡朝明国家安全局長の解任、③憲法に違反するデモ集会法の改正-を求めて台北市の自由広場(旧中正紀念堂前広場)で座り込み活動を展開している野イチゴ学生運動が、一ヶ月を迎えた12月7日、台北、新竹、台中、嘉義、高雄の各地で大規模なデモ活動を開催した。 野イチゴ運動はデモの中で、「陳雲林来台時に発生した重大な人権侵害を再び繰り返さないこと」「専門調査委員会を設置して陳雲林来台時の治安部隊の行き過ぎを調査すること」「立法院(国会)が今会期中にデモ集会法を改正し、許可制から自主届出制に改め、禁止区域や警察による解散命令権等を廃止すること」「台湾の日々悪化する人権環境を改善すること」「公民教育を強化し、学生の学外活動を奨励すること」などを訴え、馬英九総統就任以来、強まる人権状況の悪化に対して強烈に抗議した。 先日、行政院(内閣)が通過したデモ集会法改正案では、許可制から強制届出制となり、警察による解散命令権の範囲も縮小されることになったが、野イチゴ運動側は「言葉遊びに過ぎない」と批判し、不十分であるとの認識を示しており、この日のデモは事前許可を得ず実行され、数千人が参加した。 デモの前日の12月6日、李登輝・元総統(元大統領)は自由広場で座り込みをしている野イチゴ運動の学生たちを訪れ、デモ集会法改正に関する野イチゴ運動の要求への支持を表明した。 李元総統は「現行の(許可制の)デモ集会法は白色テロ時代に独裁統治の道具となったもので、民主社会のデモ集会は、政府の許可を必要とすべきではない」と訴え、陳雲林氏の来台時の警察とデモ隊の衝突については「政府が出動させた驚くほどの警察力は独裁時代に戻ったかのようだった」と馬政権のやり方を厳しく批判した。 また、馬総統がチベットのダライ・ラマ訪台を「タイミングが悪い」として拒絶したことに関して、李元総統は「政府はダライ・ラマの来台に反対する理由はなく、逆に大歓迎すべきものだ。特にいまの庶民の心は物質と金銭が重要視され、社会には宗教のいたわりの精神が欠けている。金融危機のショックで人々の生活は苦しいが、いま必要なのは宗教を通して人の心を癒すことだ。どうして(ダライ・ラマ訪台が)『タイミングが悪い』などという言い方ができようか」との考えを語り、中国に過度に配慮する馬総統を批判した。

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