2009年6月29日月曜日

李登輝元総統が台灣・中国交流について語る

2009.6.29         「台湾の声」から転載
 李登輝・元総統(元大統領)は6月27日、群策会のパーティーに出席し、台湾と中国の交流について語った。 馬英九総統(大統領)が「92年合意」(一つの中国の解釈をそれぞれ表明する)を台中両岸交流の基礎とすると主張していることに関して、李元総統は「馬政権は歴史を捏造し、台湾人を騙しており、これは台湾人にとって極めて不満なことだ」と批判した。 台湾と中国の交流強化について、李元総統はルールさえきちんとしていれば「3通でも、4通でも、5通でも構わない」と基本的には反対しない考えを示したが、その方式については台湾と中国がいずれも加盟している世界貿易機関(WTO)の枠組みで進められるべきであると語り、「国共(中国国民党と中国共産党)の交流方式のどこが必要なのか?」と政党主導の交流方式を批判した。 また、李元総統は中国との交流を強化する際には、アメリカ、日本、ヨーロッパとさらに関係強化する必要があると強調した。 李元総統は、台湾と中国の関係について「あなたはあなた、私は私、あなたは私の友達」と述べ、自他関係をはっきりさせた上で友情関係を構築すべきとの考えを示した。これは台湾と中国が交流する際に、「一つの中国は中華民国」を強調する馬政権を牽制し、「私も同じ中華民族」、「大陸の同胞」などと中国人になろうとする台湾人を戒め、「台湾人」として中国人とつきあう重要性を説いたものと言える。

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